創業40年のあゆみ
14/62

(元)鹿島建設環境部長 創業40周年おめでとうございます。 私が東明興業㈱の名前を知ったのは20数年前になります。長い付き合いの中で、今、東明興業㈱の名前でまず思い浮かべるのは「適正処理」という言葉です。<適正処理のパイオニア> 昨年も10月4日に東明興業㈱「環境・安全大会」が開催されました。私は依然から何度か招かれ、そして理事長就任以降は毎年参加しています。昨年も主賓として近隣の地区代表の方3名が参加され、最初に挨拶されています。その挨拶では、例年のごとく、定期的な地域懇談会で操業内容等が開示されており東明興業㈱に対する信頼が厚いこと、そして日々さまざまなことで地域に貢献していることへの謝辞が述べられていました。そのあと、歌あり、ビンゴありの楽しい「東明まつり」が地域の方を招いて実施されています。この行事に参加するたび、所沢くぬぎ山でのダイオキシン騒動が起こったとき、いち早く焼却炉を廃止された東明興業㈱の姿勢を思い浮かべます。地域への感謝、それが東明興業㈱の根底にあるようです。 東明興業㈱では、廃棄物搬入量、2次処理先の施設名とそれごとの搬出量等が毎月公開されています。これは国が定める優良性評価基準を上回る内容で、廃棄物処理法の改正に先駆けて実施されています。この取り組みをもとに建設廃棄物協同組合では「自主管理システム」として、廃棄物処理の透明性を図る活動を始めています。東明興業㈱でこの取組みを始める際、開示にあたり2次処理先の承諾を得ることと併せ、不透明な2次処理先を整理したそうです。この話を聞き、よくぞそこまでと思いましたが、この決断が真の適正処理を実現し、顧客の安心に繋がることになるのでしょう。<廃棄物処理業から環境ビジネスへ> 2011年の東日本大震災の原発事故以降、東明興業㈱ではいち早くメガソーラー事業に取り組み、既に2期の整備が完了しています。さらに3期目の事業を計画しているとのことです。廃棄物処理のみならず、環境関連事業への展開を進めています。 建設業界で人手不足が問題となっている以上に、処理業界では人材確保が大きな課題となっています。建廃協では、インターンシップによる新規大卒者の採用を始めています。また、組合員企業に働く社員等の待遇改善等にも取り組む必要性を感じています。その先駆けが東明興業㈱です。社員を大切に、より良い人材を確保していく、ここでも従来の廃棄物処理業者から環境ビジネスへの脱皮がみられます。 建廃協創立当初から、その発展に寄与してこられた東明興業㈱ですが、これからも建廃協のリーダー企業として、あらゆる分野で先駆けとなる取り組みを展開され、50周年、100周年を迎えられることを念願し、期待しています。 (山梨県北杜市にて)40周年 祝辞10東明興業株式会社 創業40周年に向けて島田 啓三建設廃棄物 協同組合理事長()

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です