創業40年のあゆみ
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40年の歩み(3)22機をラインに取り入れ、翌年にもう1基、平成20年(2008年)にもう1基の計3基を増強し、風力選別機の改修や、圧縮機の入替により廃棄物処理ライン改良しリサイクル率の向上に寄与しています。また、平成21年(2009年)には【堆積ゼロ】運動を開始しました。堆積ゼロ運動とは、年に4回(7月、11月、12月、3月の月末)工場内の廃棄物をゼロにするというもので、排出事業者から受託した廃棄物が確実に適正処理されているという証明になる活動であり、各排出事業者からの信頼を得る一つのツールになっています。 解体に関してはDS(ディスプレー・内装業界)、HM(ハウスメーカー業界)を軸に定期的な部内会議(DS・HM会議)を開催し経営層による直接指示の基、品質・環境・安全の向上に努めています。また、作業員の教育を含めた現場の意見交換の場とし協力業者参加による安全衛生委員会を開催し情報交換・教育を毎月実施しています。安全に関しては当社、安全顧問による現場パトロール及び安全指導により手順、関連書式の見直し、朝礼、日報、安全基本行動(一声かけ、一人KY、指差し呼称)の徹底により目標である重大な疾病・労働災害0件を達成しております。環境に関しても事前調査にて周辺環境に十分配慮した騒音・振動・粉塵対策を工事計画の段階で考慮し安全、環境対策を確実に実施する事で発注者様より高い評価を受け顧客満足度の向上に繋がっております。 平成23年には東北地方太平洋沖地震の影響もあり建築業界全体が落込む中、解体作業から処分まで当社運転手にて行うプロジェクト【T-5W2H】(養生、解体、揚重、清掃、産廃の5業種(5Work)を一連にて行い、協力(Hand in hand)と金額(How much)駐車場利用、許容時間、品質・安全管理等の協力によりコスト削減を図る。)を実施し、運転手のスキルアップ、収入確保に繋がりました。発注者様には一括管理を行う事によるコストの削減、及び分別率の向上・適正産廃処理に繋がり高評価を頂いておりました。建築物の対応年数は一般的に30~50年と云われている中、昭和30年~48年の高度経済成長期以降の建築物が更新期に入り解体工事は増加する事が見込まれており資源循環型社会の構築が模索される現代、解体工事から発生する廃棄物をリサイクルすれば都市の眠れる資源となります。解体工事の公共性・重要性が急速に高まるに従い国民・行政の認識も変わり解体業界の人的及び技術的レベルの更なる向上が必要となっていくなかで解体工事専門工事業、専門資格制度も国会で検討されており今後、建替工事、リニューアル工事を含め、解体工事が無くなる事は考えられません。 当社の代表的な環境事業として、2005年(平成17年)頃に、世間でも話題になり始めた、カーボンオフセットにも、取り組み始めました。平成21年にカーボンオフセットサービス契約を行い国連が承認した温室効果ガス削減プロジェクトから得られる認証済排出削減量を取得し、国に無償譲渡をしました。その他にも、当社独自の指標としてバイオマス発電燃料(木くずを破砕し、チップ化したもの)で発電された電力を、石油の使用量に換算し、その石油量から発生されるCO2をどれだけ削減できたかを継続して監視・測定しています。その指標は、排出事業者様からの大“堆積ゼロー!”T-5W2H

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