創業40年のあゆみ
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 東明興業さんの創業40周年に心よりお祝い申し上げます。 数年前、東明興業さんの環境安全大会に出席させていただいた折、私は参加されている皆さんに一つのクイズを出し、四択で手を挙げてもらいました。Q:私たち排出事業者が、東明興業さんのことを最も高く評価している点はどこでしょう?A1: 営業マンが羽振りよくご馳走してくれるA2: 施設がいつもきれいA3: 福田会長のパンチパーマ(かどうかは知りませんが)がかっこいい。A4: 処理業界全体のことをよく考えている。結果、A1はゼロ。A2には、町会長さん他数人。一番多くの票を集めたのは、まさかのA3。従業員の方が多かったですからね。A4も、来賓を中心に多かったと記憶しています。私としては、A4を正解としました。もちろん、「リサイクルに熱心」とか「適正処理してくれる安心感」といったことも挙げられますが、東明さんならではの最大の特徴点は、処理業界全体のことを考えていることだと思っています。 現在、伊勢社長は建設廃棄物協同組合の副理事長を務められていますが、福田会長が理事長であった時代から、東明興業さんが一貫して熱心に進めているのが「自主管理システム」です。これは、組合員各社が扱う廃棄物のinputとoutputを明らかにする仕組みであり、現在進めている「新自主管理システム」は、組合員各社の中間処理施設に搬入された廃棄物の種類・量と、それらを選別等の処理を行った後、どういう廃棄物あるいは有価物として、どういう会社に搬出したかを明らかにしてHP上に公開する、という活動です。 皆さんご存知のように、廃棄物の不法投棄は大きな社会問題となっていますが、残念ながらその中には、許可を取得している廃棄物処理業者が、中間処理した後の廃棄物を不法投棄している事例が少なくありません。「新自主管理システム」は、こうしたことを許さないために処理業界自らが襟を正す取組みです。 おそらくこうした取組みには、組合員の中でも「何もそこまで・・」という声もあることと思いますが、私自身は非常に大きな意義を持つ、ある意味画期的な取組みであると感じています。建廃に限らず全ての中間処理会社がこうした取組みを行う時代になれば、廃棄物処理を廻る状況も大きく異なってくることと思います。 東明興業さんの施設は、現在の目で見れば決して最先端ではなく、もっときれいな施設はいくらでもあります。それでも私は、「処理業界全体を良くしていこう」という姿勢が長年に亘り根付いていることを感じるからこそ、大きな信頼を抱いています。 これから50周年に向けての10年、さらには20年経ち経営陣が変わったとしても、これまでの企業姿勢を貫いてくださることを心から期待し、信じています。40周年 祝辞4米谷 秀子()一般社団法人 日本建設業連合会建設副産物 部会長鹿島建設株式会社 安全環境部 担当部長創業40周年に寄せて 

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